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二月某日、
立体作品をお探しとご相談がありました。
最終的にご興味を持たれたのが、過去の展覧会の出品作品
このたび、晴れてお納めすることになりました。

家になにかを飾りたいというタイミングがありましたら、ぜひご相談ください。
飾る場所やお客様のお好み、ご予算などに応じて、お探しいたします。
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上・「神鹿と木」のなかのようす
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作品を設置した空間に雪見障子があり、家の中の木と鹿に日がさします。
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別な空間には、荻間久美「森に住む花」と万年カレンダー日暦
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この日は2月22日でした。
篆刻で月、書で日にちを示す日めくりカレンダーです。
毎日の暮らしの中に、その日を表す日付を飾ります。

上の写真の漆絵は渡辺信二さん。
下の居間の一角の写真にも渡辺信二さんの作品が。
古い木造家屋の美しさを最大限に生かし再生したお宅でした。
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ちらりと写っている一人掛けソファはNOB CRAFT Homemade Furniture。
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組子細工の建具がすてきな居間の一角。
絵は高橋信一さんの佐渡の伝統芸能の頭を描いた版画。
家をたのしんでおられるお宅でした。(I)




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ペドロ・コスタ監督の映画「何も変えてはならない」は、フランス人女優の歌手活動を追ったドキュメンタリーで、アルバム制作のスタジオの場面に、プロデューサーなのかギタリストなのか、小太りのおじさんが出てくる。




おじさんが出ているのはほんの数秒なのに、「あ、私、この人が死んだらすごく悲しい」と思った。おじさんのことは何も知らないのに、妙な感想だけれどそう思った。稀にそういう人がいる。  


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渡邊博さんもそんな一人だ。「新潟絵屋・砂丘館の回顧展に載せるオレの回想」を読んで、ほんの数回メールをやりとりして、そう思った。 さらに、「オレの回想」の前半は、30代で放浪した北海道、しかも道東での出来事について書かれており、道東出身の私は驚き、一気に親近感を覚えた。


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個展のチラシに使用する絵の撮影のため、「息子を抱く自画像」と初めて対峙した。1969年に描かれた絵から発せられる熱量に気圧され、“生”の絵が発するエネルギーのすごさを思い知った。そして、道東出身のロックバンド、eastern youthが、佐伯祐三さんの「立てる自画像」をジャケットに使ったアルバムを思い出し、誰かが渡邊さんの自画像と出会い、絵に負けないかっこいいアルバムを作って、そのCDがいろんな人に届けばいいと思った。ぎゅっと拳を握るくらい強く思った。


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草餅のような「沈思を厭う」と桜餅のような「挑戦する黄泉」を受付に並べて掛け、二階座敷に展示している佐藤家の雛人形みたい!と喜び、応接室に掛けた「やさしい斑紋」が部屋の雰囲気にとてもよく合っていることにまた喜ぶ。控え室の「圓變」と座敷・床の間の「着飾ったせいきまつ」はなんだかガンダムみたいで男子が好きそう、と渡邊さんには言わないほうがよさそうなことを思いながら、いよいよ展示作業はギャラリー蔵の二階へ。


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2013年に描かれた「行く末」、2017年の「懊悩」の前に身を置いたら、これまでの感想が吹っ飛んでしまった。 渡邊さんがテーマに用いた今昔物語集も往生要集も読んだことがない。けれど、渡邊さんが内面へ深く潜り、旅して、目の前に差し出してくれたものは、私の立っている地平の延長線上にあると思った。





渡邊博という人の、壮大な旅路とそこから持ち帰られた風景に触れ、絵を初めて見た夜は、興奮のあまり、歩きながらうれし泣きしていた。そんなことは久々で、生まれて初めて展示作業に関わった個展が、渡邊博さんの回顧展であったことを、本当に幸運に思っている。 (あ)


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2/17-28
佐藤美紀さんのプロフィールには、「油彩に深く心酔し、技術と身体の完全なる合一を夢見る」とあります。
今回も画材は油彩。
紙に油絵の具で描くことに挑戦したのでした。
紙の反応を受け手を動かしたその成果が、壁を埋めています。
作家は、描き止めることが難しかったと言います。
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紙は画用紙と和紙(大沢)。
ここから画用紙。
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by niigata-eya | 2018-02-20 18:00 | 今月の土壁
ちいさなお子さんと暮らす、四人家族のTさん宅の居間。
絵・藤原祥
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家が完成した頃のようす
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絵屋で展示した時の絵のようす
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家に絵をお納めし、絵が家でときを刻みはじまりました。
絵は暮らすひとの毎日の背景で、家族に共通の、いつもの風景をつくります。
(I)

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2/2-14
清水伸さんの個展は、1991年から2017年までの26年間の作品で構成しています。
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「いろは」「自然」と画面に描かれた作品は、「夜の五合庵」シリーズ(2014-2017)。
良寛の書の美しい線をストライプの上にのせたかったといいます。
白く抜かれた部分は紙の白。
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「夜の五合庵」シリーズの「道白雲」(2017)。
サイズだけでなく、青の色合いが異なります。
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左「コックピットのオーロラ」2014
右「出撃の前夜」2011
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広島に原爆を落とした戦闘機が出撃する前に、もう1機、10数人が乗り込んだ飛行部隊がいた。
乗組員たちは、任務を遂行せずに、逃避行し、ある土地に上陸する。
不時着した先で、若者たちはオーロラを目にしたのだった。
これは、清水さんの想像で、その若者たちのひとりひとりをこれから描いてみたいのだと話している。どうしてこのような絵を描きたくなったのか。
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2月9日のギャラリートークのようす。
終わってからも、話はつきません。
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「コックピットのオーロラ」は、戦争に子を送り出した母親の視点で描いたといいます。
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1991年の作品。朝日新聞歌壇俳壇カット連載の原画。
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2006-2007のドローイング
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夜の五合庵シリーズ「一二三」

良寛の作品をモチーフに選んだのは、フランスに長く住んでいて、外から見る日本や新潟を常に意識するうち、次第に興味が深まり、良寛の生き方や言葉に共感し、それを伝える自分なりの方法を見つけたのが、今回の「夜の五合庵」だったといいます。

今回は、同時期に、新津美術館羊画廊で清水さんの作品をご覧いただけます。
新津では、佐渡の杉を色鉛筆で写実的に描いた新作や、「出撃の前夜」のように抽象的で美しい色パズルの大作があります。
羊画廊と絵屋とを両方見てくださる方も多く、羊さんでは3人展なので、別な作家との組み合わさりから見えてくるものがあります。
(I)





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by niigata-eya | 2018-02-12 17:26 | 今月の土壁