この夏は、そのときのご縁を発端に「妖」「気配」をテーマにしたグループ展を企画しました。
今回は、お客さまの姿がきつねやねこに化けたり、
天狗ときつねのカップルが訪ねてくれた日もありました。
墨絵:上原木呂「チミー一族」
写真:村井勇「エヤノヨウカイタチ」
被写体は絵屋のどこか。
たとえば、エントランスにあるこの墨跡は「タラリヒョン」です。
ほかにもガイトウ、クチカベ、エヤメガミ、ムンクギ、アサダケ、モジモジ、ホシノコ、イソリハルコなどの作品タイトルは妖怪のお名前で、村井さんのユーモアが隠れていました。
2010年の絵屋便(月刊の案内状)で1年間表紙に連載したこのシリーズは、今回、新たに13番目の妖怪「イソリハルコ」が加わり、光沢をおさえたニュープリント版で出品されました。
つぎの写真のシャベルも、実はエヤノヨウカイタチのモデルで、お名前は「クチダケ」です。
イソリハルコのモデルは大倉宏が被写体になっていました。
またいつかお目見えする日をどうぞおたのしみに!
左の黒いシートの絵
カルメン・ラ・グリエガ「Soft light from the lake」
人形:松本健宏「カッパ」
蓮池もも「あか」シリーズ
はがき大のサイズに赤い絵の具で描かれたもの。
このシリーズの最後の40点は、かおを思わせるイメージが連続的にあらわれました。
上:「イ」
下:「感」
カタカナの「イ」はひとを表すそうです。
佐佐木さんの作品は、今回の構成を考えた時に必要な要素と思われて、出品をお願いしました。
人形:加藤啓
「笛を吹くサチュロス」