三方舎書斎ギャラリーで、「井田英夫 巡回支援展」がはじまり、絵屋に巡回し、井田さんが20数年間に手掛けた99点の作品を2会場で頒布することができました。この機会に、これまでと今回でコレクションされた井田英夫作品のその後のようすを見せていただいています。呉で療養中の井田さんにも見てもらえたらと思い、ここにすこしずつアップしていきます。
(I)
新潟市
Nさま宅
春に毎年飾るそうです。
今年も飾ったと画像でお知らせいただきました。
「3つの植物」久留米に滞在していた頃の作品です。井田さんは、絵に集中できる場所を求めて、いくつかの土地を転々としてきました。現在はそれが広島県呉市音戸町なのです。この絵のなかには、じつにさまざまな緑色がありました。額を作る際、Nさまは絵のなかの緑色からバックの布地を選ばれました。
加茂市
S.Hさま宅
左「音の鳴る実」右「音戸の瀬戸を眺めるおじいさんのいる風景」どちらも2017年、音戸で描いた作品でした。右の作品は、句集「猫」(田代草猫)の表紙絵になっています。
新潟市I宅2012年、三方舎書斎ギャラリーさんでの個展で発表された作品。実は、私の家の子ども部屋の写真です。
井田さんは、チラシやポスターなどの裏紙や段ボールなどに描くことがあります。数年前、一緒に越後線で冒頭のNさま宅をお訪ねした日に、同行した子どもたちを、向かい側に座って描いた一枚です。
今回、巡回支援展で発表している新作のいくつかは、療養中の病院で描いたものです。裏紙は透けて見えるのがお気に入り要素のひとつ。最新の自画像のまわりには、食事についての連絡事項が鏡文字で書かれていました。 新潟市
Cさま宅
句集「猫」の挿絵原画をお求めいただきました。絵と仲良しの猫さんです。
新潟市Kさま宅「窓辺の洗剤たち」2013「松山行きのフェリー横切る」2017「6月の暑い午後」2013-14
お家と職場にも、飾ってくださってます。新潟市秋葉区の薬局で。
「弥彦山」2013
新潟市Iさま宅2017年の個展で発表した広島で描いた作品。Iさまより「井田さんのビーチに憩う」というタイトルで、写真を送っていただきました。
新潟市Iさま宅巡回支援展出品作品のひとつ。猫さんと暮らすお家に、猫さんも描かれた自画像がもらわれていきました。「お母さんも、可愛げな猫らと、ローレライ(絵のなかの猫)を眺めたりしてます」と近況を知らせていただきました。
つづく