雪の<魔術>

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今年の新潟市はめずらしいほど雪が少ない。それでもシベリアから吹き寄せるのか、すさまじい風が、時々雪を舞わせる。

この土地に30年も暮らしていると、雪を見ると反射的に体が縮こまり、防御態勢になる。雪を見る、眺める、という優雅な気持ちなどはどこかに吹き飛び、どちらかと言うと目をそむけたくなる気分の方が、いつしか優勢になってしまっている。

砂丘館で11日まで開催中の「特別展示mikkyoz」の映像に、久しぶりに、降る雪を見つめる快楽を思い出した。縮こまる体、うつむく面を一瞬持ち上げて、ほんの一瞬、1秒の10数分の1の間だけ、寒さを、風の風圧を忘れてしまう—そんな雪の<魔術>が、最後の数十秒にひきのばされて訪れる。2013年の冬は、この映像の中の雪で記憶されるかもしれない。(O)

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特別展示  mikkyoz 006
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2013.2.5(火)〜11(月・祝)
砂丘館(中央区西大畑町)
9:00〜21:00 / 月休
by niigata-eya | 2013-02-08 22:51 | 砂丘館