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絵のふしぎ

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画廊とか、美術とか、絵とか言うと、
急にむずかしいものになってしまうのはなぜだろう?

たんぽぽの綿毛、タコをくれたおじさん、
断崖の向こうの日本海と佐渡、おむすび、
小さな家のわきの小さな池に住む鯉。

こどもの時の絵日記のように、はじめて見たものの新鮮なおどろきとよろこびを、魔法のようなすばやさで、イリーナさんは絵に描く。
カタコトの英語で会話をする相手のひとの顔を見ながら、フムフムと鉛筆を動かしていたかと思えば、小さな(手のひらに包むほどの、ほんとに小さな)ノートブックには、瞬く間にそのひとの顔がうまれた。

むずかしいことを考える間もなく、うまれる絵のふしぎ。

いま感じたことがどこかに行ってしまわないよう、絵にとじこめる、絵描きのしごと。
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和紙や木板に描かれたさまざまなモチーフは、イリーナさんが滞在した五ヶ浜での暮らしから。
海と山のすきまにそっと作られたような小さな集落の民家を訪れた際、タコの頭と蕎麦をごちそうになり、瀬戸物のごはん茶碗になぜかそそがれたピンク色の液体、ローズヒップティーをいただいたことを今も思い出す。

それは近くて遠い国、ロシアから、はじめてイリーナさんが訪れ、見た、日本という国への視点と繋つながっている。
(小)

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イリーナ・ザトゥロフスカヤ

春の金 秋の銀

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Gold for Spring ,Silver for Autumn

2013.1.18(金)〜30(水)
砂丘館(中央区西大畑町)
9:00〜21:00 / 月休

水と土の芸術祭2012にて、五ヶ浜の民家で制作・展示された作品
「Basyo.com〜バシコーム(裸足で)」を再展示しています。
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by niigata-eya | 2013-01-25 16:27