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幽霊と妖怪の館

この夏、どういうわけか、歳をとるのが無性にこわかった。
ただの、個人的な感傷なのだが、一日一日がすぎてゆくことが、なんだか楽しいことがどんどんなくなってゆくことのような気がして、きっと歳をとったらもう、どこにも新しいことやこころをわくわくさせるようなものはなくなって、そんなことにも次第に慣れてしまうのだ、と、妙な感慨にとらわれていた。

上原木呂さんの、新潟ではもっとも大きな展覧会が砂丘館ではじまった。
展示準備のお手伝いに同行した際、つづらのように大きなダンボール箱から、木呂さんが今年に入ってから墨絵で描きあげた新作の、何十枚ものカラスや妖怪や幽霊たちが飛び出してきた。
思いもかけず胸がうちふるえてしまった。
そこからあふれ出た妖気、にも増したエネルギッシュな生命力を、なんと言葉にすればよいだろう。
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うるわしく妖艶なろくろ首や、目をらんらんとさせた毛深いのや、ユーモラスに笑えるのや・・・。
ひとつひとつに、木呂さんのポジティブで生き生きとしたスピリットが宿っていた。
妖怪たちはいま、砂丘館を前代未聞の幽霊屋敷と化し、いたる所で微笑んでいる。
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たのしいことは、まだまだある。そしてそれは、歳のせいではない。そんな元気も与えてくれる木呂さんの、旺盛な製作力あふれるコラージュやオブジェ、鉛筆画もあわせてご覧下さい。
ちなみに、砂丘館は夜9時まで開館しています。
夜はさらに、ゾクゾク感満載です!!
(小)

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上原木呂展 百代の過客
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2012.10.10(水)〜11.4(日)
砂丘館
9時〜21時 月曜休館 観覧無料

□パフォーマンス&ギャラリートーク
出演・お話:上原木呂、聞き手:大倉宏
10.20(土)14時〜16時
参加料:500円(予約不要、直接会場へ)
舞台・映画俳優を経て、パフォーマーとしても活躍する上原木呂さんのパフォーマンスをお楽しみ下さい。

□木呂さんツイッター →
by niigata-eya | 2012-10-12 17:39 | 砂丘館