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写真家の眼

写真とは眼の仕事である、と、なぜだか急に思ったのだった。

東京を中心に活動する写真家集団「夜韻(やいん)の会」と、地域に埋もれる歴史的映像の発掘や調査を行う「にいがた地域映像アーカイブセンター」、そして砂丘館の共催での写真展がひらかれている。
夜韻の会のメンバー9人と、新潟を代表する3人の写真家の作品による、昭和39年の新潟地震から、3.11の震災後の現在、そして未来へと、映像という装置を通して記憶を受けつなぐ試み。

小さな箱に招き入れた光が白と黒のグラデーションでのみ結ぶ像を、さまざまな薬品と手順を経て紙に焼きつけた時代はとうに過ぎ、ボタンひとつで誰もが簡単に写真を作れる時代になった。

そんな中で問い直される、写真家の役割。

展示のディレクションを手がける石井仁志さんは、よい写真を撮るには、とにかくたくさんの数を撮り、たくさんの作品を見て、そしてその中からこれだと思うものを「選ぶ」のだ、と言っていた。

選び取る眼。

氾濫し、拡散する無限の事象から、一瞬を、ひとこまを、選び取る、
その眼を持つひとを、きっと写真家と呼ぶのだろう。
そして力ある一枚は未来へ受け継がれる。
過去から現代へ、
つやめく生の印画紙から、写真の魅力を感じてみてほしい。
(小)
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砂丘館
特別展示 写真展「私たちは、写真で、未来に、何を残せるのか?」
2012.9.19(水)〜10.4(木) 
9時〜21時 
休館日:月曜日、9/25 観覧無料

●シンポジウム
「地域映像アーカイブ—記憶の共有化と創造」
9.30(日)14時〜 
参加無料(直接会場へ)
by niigata-eya | 2012-09-21 16:53 | 砂丘館