2012.6①津田真帆展
津田さんの絵は、元気がいい。
水をあげ、しばらくするとすくっと立ちあがる、そのときの植物に似ている。
絵は、水彩の絵の具で描かれている。
津田さんの展覧会が始まる前、「絵を見る話の会3」(6/1)があった。
このイベントでは、毎回、一人の作家の、一枚の絵をめぐってOさんがお話しをする。
そして、毎回、田村佑さんのギター演奏と紙芝居があり、まるで話とは関連がなく、そのアンバランスがいい具合なのだった。
今回の話は、オーストリアで活動した画家みよしさんの「花の幻想」であった。
Oさんが30代の頃のこと、みよしさんとの出会いや交流について。
みよしさんの絵に対する厳しさについて、「花の幻想」の前で聞いていた。
これまで、砂丘館の常設展でときどき見たことのある絵だった。
その日の午後、津田さんの絵を掛けた。
津田さんの絵を額に入れ、やがてひとつひとつ場所が決まっていき、絵が空間で呼吸をし始めたら、ぴんと伸びた。
そんな絵の姿を見て、猫背のわたしも背筋が伸びる思いになった。
(I)
■お知らせ■
北書店画廊「津田真帆展」
6.18(月)-7.14(土)
10:00-20:00(土・祝12:00-) 第1第3日休
中央区医学町通2-10-1