絵のなかの旅

蓮池ももさんの絵には不思議な魔力がある。
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小さな画面の中をのぞくと、ひゅっと身体ごと、そこにすいこまれてしまう。
いま自分がいる場所も時間も忘れて、絵の中の世界に自分がいる。
いつか夢の中でみたような、
行ったことのあるような、ないような、
どこかにある国のような、どこにもない国のような、
誰もしらない場所にひろがっている世界。
そこに自分も立っている。
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どこか物語の挿絵のようなのに、そこに言葉はなくて、何かが始まる前の気配やざわめきのようなもの。物語になる前の、萌芽のようなもの、がそこにある。


繊細な筆致でうつむきがちな少女が印象的な初期作品から、ボール紙を削るように荒々しく表現された近年の「ほろびののち」〜「歩く木」のシリーズまで、ひとりの作家が歩み、丁寧に紡いできた、6年の軌跡をたどる旅。
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ももさんの、ひとり絵に向き合ったであろうそれぞれの膨大な時間に思いをはせながら、わたしもその絵の中を旅する。


6月16日には、はじめてだというギャラリートークも。どんな話が聞けるのか、今から待ち遠しい。(小)



●蓮池もも展 もうひとつの旅
 6月5日(火)—7月8日(日) 9時〜21時 月曜休館
 会場:砂丘館 蔵ギャラリー+一階全室
 2006年〜2011の個展で発表された作品約70点を展示。

関連イベント
●ギャラリートーク (お話:蓮池もも/聞き手:大倉宏(砂丘館館長))
 6月16日(土) 14時〜 参加費:500円(予約不要、直接会場へ)

●中野綾子+加藤千明 ダンスパフォーマンス(蓮池もも展会場にて)
 6月23日(土)、24日(日) 両日とも14時〜/17時〜
 定員:各回20名(要予約) 料金:1,500円
 市内在住の若手ダンサーによる、絵とダンスのコラボレーション。
 
リンク:http://www.hanga-cobo.jp/sakiyu/
by niigata-eya | 2012-06-07 22:34 | 砂丘館