記録・記憶
というものをずいぶん見ていないことに気づいた。
海、
の近くに住みながら。
見ているつもりでいても、それは、どこかに行く途中の車窓からで、
いつも、通りすがりの海、なのだったと、
海、そのもののような作品『waves』を見て、思った。
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特別展示 mikkyoz 記録・記憶
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2012年1月11日(水)〜22日(日)
9〜21時 月曜休館 観覧無料
会場:砂丘館 蔵ギャラリー
mikkyozのお二人は新潟を拠点に活動している。
Noismの制作スタッフとして『ホフマン物語』でも映像を手がけた遠藤龍さんと、音響を山倉淳さんが担当する。
今回の写真と映像作品も、新潟の小針浜や古町の町並みが被写体である。
いつかどこかで、あるいは身近に何度も、目にしたことのある風景でありながら、自分の目線とは違う誰かのフレームでそれを見ると、はじめて出会ったようで驚く。
“記憶”とはきわめて個人的なものだけれど、それが“記録”というカタチになったとき、ほんのわずかであったとしてもはじめて、他者と共有することができるのかもしれない。
O氏いわく「瞑想空間」のような会場で、若いお二人の感性に、身をゆだねてみてほしい。
(小)