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絵から聞こえる

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砂丘館では、現在「平賀壯太と父・平賀洗一・・・そして南魚沼・六日町の文化の一断面」展を開催中です。


平賀壯太さんは現在75歳。
分子生物学者として活躍したのち、70代を過ぎてから本格的に創作を再開された異色の経歴の持ち主です。
近作のタイトルを挙げてみると、
「サイとスイカの予期せぬ遭遇」
「紀元前2550年のサバクトビバッタ」
「メコンデルタの雌鳥たち」
などなど…
作品はユニークなモチーフと鮮やかな色彩、そして確かな描写力で、見る人をはっと惹きつけるフレッシュな魅力にあふれています。

少年時代より、父・洗一から「人の真似をするな。人のしないことをしろ。」と口癖のように言われていた通り、科学と芸術の道で迷いつつも選んだ科学の道で世界的な業績を残しながら、そこにとどまることなく画家として新たな境地を探る壯太さんの絵は、気負いがなく、とらわれず、若々しく、生来の明るさとユーモアが持つ小気味よく弾むようなリズムが見る人を元気にしてくれます。

「思いわずらうことなく、たのしく生きよ」

絵からはそんな言葉が聞こえてきそう。
暑い日や大雨や不安定な日が続きますが、ぜひ、心のリフレッシュに砂丘館を訪れてみて下さい。
(小)

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平賀壯太と父・平賀洗一
 ・・・そして南魚沼・六日町の文化の一断面

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開催中〜8月28日(日)まで 
9時〜21時 月曜休館 観覧無料
会場:砂丘館(旧 日本銀行新潟支店長役宅)
住所:新潟市中央区西大畑町5218−1
sakyukan@bz03.plala.or.jp

*会場では他にも父・洗一氏が昭和初期に制作した前衛的な映像作品も上映。
また、平賀父子と交流のあった作家・上野誠や長谷川正巳、たべ画廊・田部直枝などを通し一地方都市・六日町における生きた文化の姿を紹介しています。

◆平賀洗一 映像作品上映(女性美をテーマにした実験的な映像作品です)
 時間:平日11〜15時、土日祝10〜16時
 上映作品:「診察室」、「ながれ」(昭和11年)、「海女 へぐら島」(昭和12年)

◆平賀壯太 講演会 「父・平賀洗一を語る」
 8月7日(日)14:00〜15:30
 参加費:500円 ※予約不要、直接会場へ
by niigata-eya | 2011-07-30 20:51 | 砂丘館