11/12-20

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色鉛筆で描いた2016年の新作を、描いた順でたんたんと。
約30点は、2016年5月〜10月に制作されたものの中から選ばれました。
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ひとつずつを眺め、空間を歩きながら、泳いでいるような浮かんでいるような、不思議な心地に誘われました。

泉谷さんが絵画教室をはじめて35年。
教室に通っておられる方、通っておられたという方、ご友人、ご家族などなど、多数訪ねてくださって連日賑やかな時間が流れました。

泉谷さんの先生である長谷川徹さんも見にいらっしゃっいました。
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前回の個展のようす。
2013年2月



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# by niigata-eya | 2016-11-25 17:42 | 今月の土壁

11/2-10
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土壁の前
「夢おくり 常夜灯」2016年 木彫 キハダ・トチ

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↑ゆめのいただき
2016年 木彫 くす・とち
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↑アルバ
2006年 テラコッタ 
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↑つかのまの庭
2015年 木彫 くす

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↑夢おくり 命の木
2016年 木彫 ひめこまつ
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↑トレイ カッティングボード スプーン立て スプーン ジャムナイフなども
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風の音に リュート
2016年 ヒメコマツ
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↑風の音に 書物
2016年 ヒメコマツ
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夢おくり リング
手前 ライオンペーパーナイフ
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書見台や鉢も

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↑Distance レリーフ
ブロンズ
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絵屋の空気が澄んで感じられた、という声がありました。
気持ちが不思議としずまる気もするのです。
(I)








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# by niigata-eya | 2016-11-04 15:45 | 今月の土壁
今年、新潟絵屋は新しいリーフレットを作りました。
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ここにどうしても入れたかった写真が、見開きのこの一枚。
絵を見ている姿からにじみ出ているものがありました。
今日はお母さんとご一緒に、
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ゆっくり、見て下さいました。
絵を見るひとがつくる景色、毎日いろいろ。
ピーター・ミラー 白石ちえこ展の絵屋にて。
(I)

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10/22-30

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通りからも見える看板は、作家が書くならわし。
予告しないことも通例で展示作業の最後にこれを書いてもらう。

今回は二人展。
字もふたりが書いた。

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写真銅版画のピーター・ミラー
ぞうきんがけの白石ちえこ
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白石さんの作品を前に、知人のSさんが話し始めた。

東京生まれのとある人が新潟から大阪へ向かい、そこから船に乗って上海へ渡り、ユーラシア大陸をユーゴスラビアまで約2年旅して、いまは新潟にいる。その人がなぜ旅に出たのかよりも、なぜ旅から帰ってきたのかを聞いてみたいと。Sさんは山登りがすきで、とりわけひとりで登るのが好ましい。穂高から300m滑落したこともあり、手術し、リハビリして、その後はスキューバーダイビングを始めたこと、それもやはりひとりで潜るのがすきなこと、深く潜るほど視界が暗くなっていくことをお話しされた。気圧の違いで、深い程酸素ボンベは減りが早いという。日の光は潜るにつれ遠く、ますますひとりになる。素人は30mよりも深く潜ってはいけないのに、もっと行ってみたくなる。それを振り払い、光の差す方へ引き返し、いまにここにいるという話を。
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10/23に砂丘館で開催したギャラリートークでは、「写真銅版画」「ぞうきんがけ」の技法解説を交えながら、それに出会うまでのことをそれぞれに話してもらい、大倉がふたりに興味を持った根本のところに迫っていった。トークが進むにつれ、ふたりの共通点が見つかり、それがなにか鍵のようにも思われた。個展を開催するたびに、訪れた方が自分の体験を話されるという点、お互いに旅好きであること。実のところ、ふたりは展示の日が初対面で、作品もお互いに知らなかったのだ。
ピーターさんは、先に新潟をあとにした。工房は鎌倉にあるけれど、高知へと向かった。現在高知県でも展覧会をされているのだ。今日はピーターさんから毎日新聞の記事が届いた。メールには、「作品は、住宅と事務所に飾ると嬉しくなる。」とあった。
(I)
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10/23砂丘館にて 中央:ピーター・ミラー 右:白石ちえこ

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# by niigata-eya | 2016-10-27 13:27 | 今月の土壁
砂丘館は毎日夜9時まで開館している。

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閉館し、戸締まりをして勝手口を出ると、外は真っ暗だ。

ガーデンライトやとなりのマンションの灯、裏山の上の街灯などが、その周囲だけをほの明るくしている。
納屋の脇から駐車場に回る細道は足元が見えない。

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「夜の森は上を見て歩くのです」

と、知人のSさんが、愛読書だという上橋菜穂子の「守り人」シリーズの話をしながら言った。
Sさん自身、体験があるのだという。木々の切れ目で獣道が見える。いっぽう足元は目ではなく、足裏の感触で歩く。
それが、正しい夜の森の歩き方だ。

私たちは目を、視覚を、もっぱら頼りとして行動することに慣れてしまったけれど、森に生きる人間は、視覚ではない感覚を羅針盤にする――アボリジニの研究者でもある上橋菜穂子は、そのことをよく知っているのだ、とSさん。

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駐車場までの真っ暗な道は、怖いけれど、なぜか不思議なわくわく感もそこにはひそんでいる。
と、いつも感じてきた。
砂丘館に働くひそかな楽しみでもある。
その時刻の裏山の木々、蔵の屋根の向こうの枝葉などの不分明な影の美しさ。昼は遠い草や幹が、闇の中で、灯に濡れると、まるで目に触れそうな質感で迫ってくる。
雪の降った夜などは、闇の底の白の美しさに、ことにぞくぞくさせられたりもする。


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砂丘館で開催中のピーター・ミラーと白石ちえこの展示の、写真をベースに作られた平面を覗いていると、そんな夜の小冒険を思い出す。

写真は、カメラに「見えるもの」しか写すことはできないが、その写真を「銅版画」(ピーター)、「ぞうきんがけ」*(白石)というトンネルを潜らせることで、ふたりは見えるものの中に、見えないもの(人にしか見えないもの)を呼び戻そうとしているようだ。


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見る私が、見ることから遠ざかる――すると、森を歩く人の足裏の、あの違う感覚が目覚める。
勝手口から駐車場までの、旅が、ふたりの作品から、よみがえってくる。

写真銅版画(フォトグラビュール**)も、ぞうきんがけも、写真がまだみずみずしいものだった時代に行われた技法である。
そのような過去の手わざを、なぜあえて復活させ、用いるのだろう?

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カメラの語源はカメラオブスキューラ(暗い部屋/暗箱)。
今のデジタルカメラにもコンピュータにも、空間としての暗箱はすでにない、なくなった。ハイビジョンや液晶画面に、コンピュータのデスクトップに、氾濫する画像はますます鮮明に、くっきりしたものに尖っていく。
そのような時代に、私たちはいる。


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失われた暗箱の底に置き忘れられた、足裏の土や草の感触を――孤独に、夜の森の歩く人の感覚と感情を、
見ることが機械ではなく、人間の行為であることを、思い出そうとする人が、人たちが、ここにいる。

(O)



*ぞうきんがけ:ピクトリアリズム(絵のような写真をめざすこと)全盛期(1920-30年代)の日本で行われた技法。プリントした印画紙に油を引き、黒絵具を塗り、それを拭き取り諧調を調整する。その動作からつけられた名前という。

**フォトグラビュール(写真銅版画):写真草創期、画像を定着する技術がまだ未発達だったころ、ゼラチン膜を介して写真像を銅板に転写し、銅版画として刷る(印刷する)ことが広く行われた。近年この古典技法への関心が一部で高まり、ピーター・ミラーによれば現在、世界で50人ほどのフォトグラビュール家(?)がいるという。


特別展示 ピータ・ミラー 白石ちえこ
砂丘館 一階全室にて 10月30日(日)まで

同時期開催
ピーター・ミラー 白石ちえこ
新潟絵屋 10月30日(日)まで
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