カテゴリ:エッセイ:絵のある風景( 20 )

蓮池もも「家族」を、とある方がお買い上げになり、子育て応援施設「ドリームハウス」さんへ寄贈されました。6月24日(土)午後、絵のお届けと設営に行って参りました。

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とてもあたたかな雰囲気の場所でした。
日除けの網をかけたお庭は陽射しが柔らかで、お砂遊びのこどもたちがたのしげでした。
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縁側の赤ちゃん落下防止の柵に、いつかだれかの絵。

いくつかのお部屋があります。
絵はどこに掛けよう?
代表の新保まり子さんと相談して、小さい人も大きい人もよく見えそうな、よい場所が見つかりました。
押入れを改装したドリンクバーコーナー脇の壁で、子育て関連の情報書棚上、テーブルがあるくつろぎの空間です。
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ドリームハウスさんが、この絵のお家になりました。


おまけ
壁に穴を開ける絵画用フックも持参しましたが、いつか場所を変えることも想定し、金具を木に取り付け、ワイヤーで掛けることにしました。
その場合、絵が左右に傾いたり、拝みやすくなります。そんなときの対処法の一例です。
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1.紐を掛ける金具にワイヤーを通します。
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2.さらに、ワイヤーを固定するためネジ止め。
こうして、絵は左右に傾かず、よい姿勢が保たれます。
(I)

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2017年6月16日
新潟絵屋は17周年を迎えました。
その夜、ささやかなお祝いと、これからの絵屋に望むことをお聞きする集いを企画しました。
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すこしずつひとが集まりました。
会員の方や、創設時のスタッフ、むすびや百さん、画家の井田英夫さん、大倉にインタビューをしてくださった月刊ウインド編集部の市川明美さんがいらっしゃいました(月刊ウインド2017年7月号掲載)。
スタッフルームに映し出したのは、10周年の折りに、反画工房さんがまとめてくださった新潟絵屋の10年間の活動記録。
それ以降、さらに7年のときを重ねました。

早18年目に突入して、半月。
ときは刻々と巡ります。
この間、毎年更新してくださる会員の方々に加え、新たな出会いに恵まれ、法人賛助会員に数社からお申し込みいただきました。

これまでを振り返る時間を経て、これからを見つめることができました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

新潟絵屋

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2月19日

新潟市こども創造センター・新潟絵屋の連携事業「コケ庭〜陶器と苔で作る小さな庭」の一回目を無事開催しました。

一回目の講師は、佐渡城南窯の池田早季恵さん。
おおまかには、
○平らにした土から四角い器を作る
○石膏型から抜いた動物をひとり4体ずつ、かおや模様を描く
という作業で、5〜14才のこどもたち、約20人が参加してくれました。

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はじめの工程で、型紙を目安に、土を約8mmの厚みで平らにのばします。
小さい子は、土の塊を平らにしていくのにも苦労しますが、次第に力の入れ方を見つけ、少しずつ低く、平らにできました。
高学年の子は精度を追求し、時間をかけ、表面の平らたさや輪郭にこだわりました。
器や人形に、池田さんオリジナルの文様をスタンプしたり、線描したり、手を加えるほどに、こどもたちの意欲が高まっていきました。
その姿の素敵なことと造形の面白いこと。お手伝いに喜びがあります。

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こどもたちが自由に制作できるよう、内容の組み立てや進行やサポートについて、いつも適切にアドバイスをしてくださるのが、新潟市こども創造センターの方々です。


こどもたちが帰ってから、池田さんは鉢と人形の底辺に穴を開ける作業です。

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作品は乾燥させ、新潟市こども創造センターの窯で焼きます。
白土を使いました。
どんな焼き上がりになるでしょうか。
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二回目は、この器に苔を植え込み、石を添え、砂を敷き、お庭を作ります。
今日は、苔庭作りの講師・角谷絵里子さんや長岡造形大学3年生の学生さんもお手伝いしてくださいました。
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この機会にお揃いのTシャツを作っていた講師のおふたり。
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鉢づくりの立役者。箱とスポンジ。

2016年5月 池田早季恵「陶と苔」展 
2012年5月 池田早季恵「陶と縁起物」展
2010年5月 池田早季恵「陶の動物園」展 








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絵屋の宝物のひとつ、「旗」が、このほど修繕を要する状態になった。
2000年にSayuさんに染めてもらった麻の布は、風を受け、陽を浴びてきた。
旗の変化は、絵屋の歴史。

並木町時代 2000年〜
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2006年12月移転のため休廊
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上大川前通へ 
2007年6月再オープン
アンティエ・グメルス展が上大川前通、最初の企画展だった。
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旗は、Sayuさんに依頼して修復しながら別な形にしてもらう。
リニューアルした旗。
裏面には新しく染めた布が張り合わさっている。
退色した表面と新しい裏面のコントラストが美しい。
(店に入る時、旗の方をちらっと見てみて下さい!)
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さらに、風化するので修繕してもらった。
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絵屋のロゴは、田部直枝さんの書。
文字もくっきり。
古くなって行くものを生かすのは難しい。けれど、やはりいい。
そう思えるのは、生かす技術、センスを備えた人との出会いがあってこそ。
Sayuさん、ほんとうにありがとうございました。

絵屋の建物は、メンバーのフラッグさんこと旗野秀人(大工)伊藤純一(建築家)との合作。
この家の中で、さまざまな出会いが日々起こっている。
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新年早々嬉しい出来事。
作者の井田英夫さんと、企画したOと3人で、Kさん宅を訪ね、絵と再会した。
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絵「窓辺の洗剤たち」2013年 油彩・キャンバス

玄関を入ると正面に位置する階段の、なか程に掛けられていた。
大きい作品なので、玄関の側面に掛けることをイメージしていらっしゃったそうだが、予定を変更してこの位置にピタリおさまったのだそう。
さまざまな高さ・距離感で絵を見られ、よい感じだった。
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再会して、充電したような気分になる。
井田さんと私たち、みなそんな感じだったのではないかな。
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先月母が85歳で亡くなった。
「別れの会」に飾った母の写真と母の描いた墨絵、送られた花を居間の一画に置いた。その上には年末から掛けてある林哲夫の「みかん」。みかんは、林さんの家にいた犬の名前。

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母のいる場所を、みかんが暖かい息を吐きながら、静かに守ってくれているようだ。(o)
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Oさんが案内人をつとめる「絵を見る話の会」では、毎回一枚の絵をめぐって話を聞く。
1回目の絵は佐藤哲三のはさ木の素描。
話のはじまりはOさんが17才の頃のこと。
それから、話の舞台は新発田、船橋、銀座、白山浦、隅田川付近、並木町、上大川前通、と移り変わっていった。
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途中、ゆうくんのオリジナル曲演奏(今回は5曲!)と手製紙芝居(2本!)が入る。
Oさんの話とは全く関係ないのだが、素晴らしかった。
ふたりは、話の舞台が変遷していく過程のどこかで、センセイと教え子という関係で出会い、こうして一緒に「絵を見る話の会」をすることになった。
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思いがけないことに、この日は、お世話になっている方が温かい甘酒(〆張鶴)と酒粕クッキー(塩加減が絶妙!)を参加者のみなさまに、とお持ちくださった。
今月は菅原洋さんの展覧会で日本酒の会を開き、ちょうど〆張鶴さんを飲み比べしたばかり。

閉会後は、一列に並ぶはさ木の絵を、何人も顔を寄せ見てくださった。

翌日は読書会「絵本サロン」を控えていたので、絵はスタッフルームに掛けた。いまは、蓮池ももさんの絵と並んでいるが、もうじき、このももさんの絵はKANIさんでの「新潟の画廊から」出品のためお出掛けする。
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次回の「絵を見る話の会」(3/31 午後2時〜)をどうぞおたのしみに。
今後のゆうくん(もちろん次回も登場します)の活躍にも期待したいですね。
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植物をいただくことがある。
ハーブなどは水に馴染み、やがて根が出てくる。

昨日、スタッフルームのカウンターに飾っていた植物を見て、
「生きてる?」
とつぶやいた人があった。
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(展示室の一角の、明るいところに移動して撮影)
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根は伸びるので、こうしてときどき瓶から引っ張り上げ、長さをチェックする。
伸びると嬉しい。
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(ミント)
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(バジル)
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根は出ないけれど、蔓が伸びてきた。
(風船かずら)

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9月の渡辺康文写真展「縁(えにし)の仏様」で、とあるおじいさんとおばあさんが居合わせた時のこと。
おじいさんは常連さん。
おばあさんは仏様の写真を見たくてはじめて足を運んでくださった。

おばあさんは写真を見て、「いいお顔していなさる」とつぶやいた。
おじいさんがそれに応え会話が始まった。
おばあさんは耳が遠いらしいと、途中で気がついた。
話は、ときどきはかみ合った。

「お会いできてありがたかったです」
「これも仏様のくださったご縁ですなあ。ありがたい」

「またいつかどこかで」
「達者で」

ふたりは合掌し合っていた。

この日のことが心に残った。
斯くして、ショップの藁化身(わらけしん)は、合掌しているのである。
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とある日、珍しいお客さんが訪ねてくれた。
水沢パンのキヨちゃんとトシコさん。
ふたりは華雪さん(左)に会うため足を運んで下さったのだった。

水沢パンはすこし前まで足しげく通った場所であった。
パンを買いに、あるいはコーヒー牛乳の瓶を返却に。
ときにはキヨちゃんがオーブンで焼きたてのさつまいもを届けに来てくれたし、気が向くと展示室を見てくれることもあって至極嬉しかった。
最後に絵屋の展示を見にきてくれたのは、確か「華雪展 十二」のときだった。

この日は、お昼ご飯を一緒に食べる約束だった。
と言っても立派なお弁当を持ってきて下さったのは、水沢パンのふたりで、わたしはお茶を入れただけ。
スタッフルームはとても小さいので、みんなで小さくなって食べた。
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奥の壁は渡辺隆次さんの木版画で、小品の蟹、蝶、蜂をひとつの額に納めた。
手前の山は内海満昌さん作で、その下は華雪さんの二十四節気七十二候カレンダー。
絵はタイムマシーンに似ている。
いつか絵を見たときに、この日の小さな食卓の光景を思い出すだろう。

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裏口の窓辺にはパンを納めていた木箱の一片をもらってきて飾った。
返していない牛乳瓶はすっかり植物と仲良くなったようなので返さなくてもよいだろうか。
今度会ったら聞いてみよう。
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神奈川県の真鶴へ、画家の高良真木さんを訪ねた。

3月に見た空は、新潟のそれと似ていた。
たまたま厚い雲に覆われていたその日は、高良さんの絵から想像していた空とはずいぶん違っており、まるで新潟から雲も一緒に出かけたようだった。

そして、このたび。
空は青が濃く、日差しは肌を刺すようだった。
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(コミュニティ真鶴にて)
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(「海辺の途中」という名のお店でアイスコーヒーをのんだ。
窓からの展望)

高良さんのお宅では、大きな窓があるお部屋にユーカリの絵が掛かっていた。

窓越しにユーカリの木々が見えた。
高いところの幹は意外なほど揺れが大きく、それを眺めながら、見たばかりの壁の絵を思い出していた。
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それから。

高良さんの画集を抱え新潟に帰り、ページをめくりながら、高良さんが見た空を想像している。

旅の記憶は、そらいろを手がかりにゆっくりわたしの中へ浸透してきている。
(I)
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