カテゴリ:未分類( 8 )

食べもの、飲みもの、着もの、履(はき)ものという言葉があります。

「みるもの」は「見るもの」。

私たちの周囲は「見えるもの」でできています。「見えるもの」は、それだけでは、まだ「みるもの」ではありません。花を見、何かを感じた時、花は「みるもの」になります。
感じが「いい感じ」なら、それは「いいみるもの」。(「いい」は「きれい」「ここちよい」「おもしろい」という以上の意味を含んでいます。)
「美術」とは「いい見るもの」 となるべく、人の作る「みるもの」のこと。
「いいみるもの」には、場所を「よいところ」 にする力があります。(「よい」は「調和している」と「合っている」「いい雰囲気だ」という以上の意味を含んでいます。)

いい「みるもの」とよい「ところ」。それらを「いい」と感じる 「わたし」が歩いたレポートです。
[PR]
by niigata-eya | 2017-03-19 00:00
美術とか音楽とか創作の世界はことに自己表現だと言われるけれど、

「自己」表現ではなくて、「世界」表現なのではないか。

それは、その人にとって世界がどのように見えているかっていうことの――

e0138627_16143984.jpg

どこで読んだのだかさっぱり忘れてしまったのだが、最近読んだ本だかなにかでそう
言っていた人がいて、
なるほど、と思ったことを浅野弥衛さんの作品を見ていたら思い出した。

e0138627_16163586.jpg

浅野弥衛さんの絵は色も極力おさえた、線と面の抽象の世界。

写真ではよくわからないけれど、直に見るとそこに絵具の質感と密度、余白の美か
ら、リズム、気配が加わって、
画面からぐ~っと力強いエネルギーが伝わってくる。
e0138627_16192812.jpg

浅野弥衛さんはよく家(アトリエでもある)に遊びにきた孫の友達に、乾いて完成した
絵の画面をさわらせていたのだと言う。

e0138627_16205875.jpg

e0138627_16223916.jpg

e0138627_16222236.jpg

「じいじの描いた絵は強いから、少しくらい手の油がついたくらいで、どうこうなら
ないんだよ」、と。

なんてかっこいいのだ!

e0138627_1625458.jpg

e0138627_16243557.jpg


自分だけしかいない世界はつまらない。
自分にはよく知らないことも理解できないことこともたくさんあるから、世界はおも
しろい。

(小)

生誕100年 浅野弥衛展 かたいのに、やわらかい


開催中~2014年8月24日(日)まで
9時~21時 
会場 砂丘館ギャラリー(蔵)+一階全室
観覧無料
[PR]
室礼-シツライ-は、岩室温泉(西蒲区)のイタリアンレストラン・灯りの食邸KOKAJIYAさんの2階にある。
ここで、Bricoleさんと華雪さんの書の展覧会を企画した。

<華雪さんの言葉ヨリ>

「室礼」とは、ひとを迎える場所を整えることと教わった。
けれど、人が〈ひと〉のために用意できるものなんてあるのかと思った。

ひとと〈ひと〉、ひらがなの〈ひと〉の後ろにことばを加えてみる。
ひとり、ひとつ、ひととき、ひとしい、ひとびと―
こうして〈ひと〉からあらわれたことばを読んでいると、ひとは場所を整え、
気持ちのあらわれをかたちにして加えて飾り、
そうして心を尽くしているのかもしれない。
そんなことを思った。

e0138627_1563151.jpg



//////////////////////////////////////////////////////////////////////////

◆参加型ワークショップ/「花」を書く◆

書家・華雪さんをゲストに、
「誰かのための場所をしつらえること」をテーマに
「花」という文字を書きます

日時:11月3日(日・祝)11:30〜14:30まで(お昼休憩あり)    
定員:10人
参加費:2,000円(材料費込)
   +1,000円でKOKAJIYA特製おにぎりランチBOX付 ※要申込

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
◆書のライブパフォーマンス/しつらえる◆

展示場所名である「室礼」にちなみ、
小鍛冶屋へのしつらいを華雪さんが書で表現します

日時:11月3日(日・祝)16:00〜17:30
定員:30人
参加費:1,000円(ソフトドリンク込)
※パフォーマンス後のディナーは要予約

////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
[PR]
by niigata-eya | 2013-10-23 15:42
3.高見晴恵「はじまり」(蔵ギャラリー1F)

同じく来日し、作品制作を手掛けてくださった高見さんは京都のご出身ですが、スウェーデン在住20年ということで、日本とスウェーデンを行き来しながら活躍されています。

e0138627_18325923.jpg

スウェーデンを代表する作家アストリッド・リンドグレーンの生まれた町に住んでいるという高見さん。
生まれ育った京都の繁華街から、街灯もほとんどない、人より牛の数が多いというスウェーデンの小さな田舎町に移り住んで、それまでは知らずにいた夜の闇や月明かりに触れ、うつりゆくこと、変わっていくことをよしとする日本の文化にも気づかされたと言います。
今回の高見さんの作品は、照明はいっさい使わず、窓からわずかに差し込む陽の光だけでの展示となっています。
時間帯によって変わる光、そして際立つ闇。夜にかけてどんどん見えなくなっていく形、色。
床に敷き詰められたのは工業製品の青い布を、一筋一筋、高見さんがはさみを使ってすべて手作業で切った裂の束。
差し込む光の加減によって、その束は固くも柔らかいようにも、池や湖のゆらめきのようにも、干し草のようにも見えます。
青い作品のまわりには腰かけて座ることができます。
真っ暗になった中で、そこに佇んでいると、今いる場所や時間がゆらめいて、ちょっと不思議な心地になります。
作品をはさんで向かい合うと、まるで対岸に人がいるようで、顔の見えないぼやけた人の姿との距離が、伸び縮みします。
きっと、自然の中で夜や夏や、音や匂いを感じているときとあまり変わらないような感じで。

布の色「青」と「はじまり」についても実は意味があります。このお話を聴きたい方は、どうぞ係りにおたずねください。
(写真:高見晴恵)


4.キャスティ・ラグフェルト・ストランベリ「器」(蔵ギャラリー2F)

コログラフィーという技法の版画で大きな植物の絵をタペストリー状にした作品を出品してくださったキャスティさん。
ゲスト作家のため来日せず、スウェーデンから送っていただいた作品を当館スタッフが蔵の天井からつるしました。

e0138627_18344324.jpg

ランダムに宙に浮いたそれらは、O氏いわく“like in the mythic forest of another planet”とのこと。
和紙のような紙に印刷された繊細な植物の色彩とシェイプは蔵との相性もよく、とてもうつくしい空間になっています。

以上、4作品をご紹介しましたが、他館の展示作品にはちょっと驚くようなものも。
日本の精神文化や自然への高い親和性を理解しながら、けれどそうではない、自分たち西欧の思考や価値観を示した作品なのだ(「nature自然」というものの解釈ももちろん違う)、という話を作家から聞いたとき、「わたし=日本人」であることの決定的な有限性を感じました。
わたしがわたしの目で見て感じ考えているものは、わたしが日本人であるからこそのもの。

伝統的日本家屋や建造物でのスウェーデンのアート。
そんなスウェーデンや西欧(大陸)と島国日本との似ているところ・違うところ、近さや遠さも発見できる内容になっています。
展覧会は8月25日まで。スタンプラリーも実施していますので、パンフレット片手にぜひ、西大畑・旭町の歴史的建造物とスウェーデンアートめぐりを、お楽しみください。

Wave from Sweden スウェーデン現代美術家展ARTMINERS
7/25(土)〜8/25(日) 休館日:月曜ほか
観覧無料(一部有料館あり)

8/24(土) 堀川久子 公演あり
12時〜砂丘館 15時30分〜新潟大学あさひまち展示館(予定)
※詳細近日、お知らせします。

リンクhttp://www.sakyukan.jp/gallery.html
[PR]
e0138627_2228973.jpg
画廊とか、美術とか、絵とか言うと、
急にむずかしいものになってしまうのはなぜだろう?

たんぽぽの綿毛、タコをくれたおじさん、
断崖の向こうの日本海と佐渡、おむすび、
小さな家のわきの小さな池に住む鯉。

こどもの時の絵日記のように、はじめて見たものの新鮮なおどろきとよろこびを、魔法のようなすばやさで、イリーナさんは絵に描く。
カタコトの英語で会話をする相手のひとの顔を見ながら、フムフムと鉛筆を動かしていたかと思えば、小さな(手のひらに包むほどの、ほんとに小さな)ノートブックには、瞬く間にそのひとの顔がうまれた。

むずかしいことを考える間もなく、うまれる絵のふしぎ。

いま感じたことがどこかに行ってしまわないよう、絵にとじこめる、絵描きのしごと。
e0138627_22271192.jpg


和紙や木板に描かれたさまざまなモチーフは、イリーナさんが滞在した五ヶ浜での暮らしから。
海と山のすきまにそっと作られたような小さな集落の民家を訪れた際、タコの頭と蕎麦をごちそうになり、瀬戸物のごはん茶碗になぜかそそがれたピンク色の液体、ローズヒップティーをいただいたことを今も思い出す。

それは近くて遠い国、ロシアから、はじめてイリーナさんが訪れ、見た、日本という国への視点と繋つながっている。
(小)

--------------------------------------
イリーナ・ザトゥロフスカヤ

春の金 秋の銀

---------------------------------------
Gold for Spring ,Silver for Autumn

2013.1.18(金)〜30(水)
砂丘館(中央区西大畑町)
9:00〜21:00 / 月休

水と土の芸術祭2012にて、五ヶ浜の民家で制作・展示された作品
「Basyo.com〜バシコーム(裸足で)」を再展示しています。
e0138627_22315877.jpg

[PR]
by niigata-eya | 2013-01-25 16:27
e0138627_148871.jpg

かつて、人間は大地に根をはり、生活していた。
土の上に居を構え、裸足で野を駆け、獣を狩り、土器を作り、土からとれたものを食べ、そうしてできた心身で、子を産み、育て、また土に還っていった。
身体の中にみなぎる、抗いがたい強さをもった、大地の生命力そのもののエネルギーで。

震災後、あちこちで、「縄文」のことばを聞くようになった。
自然と人間の暮らしが乖離する現代で、いま見直される縄文の、始原の、力。

新潟で長く活動を続ける関根哲男さんと、鶴巻加代さんの作品から受けた印象も、まさにその縄文のエネルギーを彷彿とさせるものであった。

地の中で静かに、強く、有形無形の生命がうごめく関根さんの作品。
産小屋の内部のように、生命を生み出すものの、濃く、熱い力が満ちてうずまく、鶴巻さんの作品。
e0138627_1483073.jpg

男性と女性、
いまでは平等といわれる二つの異なる性のエネルギーの対比が、蔵の1階と2階で思いもかけず、感じられる空間にもなっている。
(小)


---------------------------------------------------------
特別展示
関根哲男・鶴巻加代 噴出するエネルギー
---------------------------------------------------------
11.20(火)〜12.2(日)
9時〜21時 休館日:月曜日、11/27(火)
会場:砂丘館・蔵

*関根哲男—2009-11年の「原生」シリーズ7点、
 鶴巻加代—2000-12年の油彩を中心に18点
を展示しています。
[PR]
by niigata-eya | 2012-11-23 02:15
e0138627_1814742.jpgセッション2012:2画廊の推薦作家による
2012年2月10日(金)~19日(日)
会場:Kaede Gallery+full moon

楓画廊推薦作家:
   コイズミアヤ(立体)、鈴木宏美(陶)、
   ヤマクラコウジ(写真)
画廊フルムーン推薦作家:
   蓮池もも(平面)、早川 昌(平面)
楓画廊の推薦作家3名と画廊フルムーンの推薦作家2名によるグループ展を開催しています。
e0138627_1824098.jpg

e0138627_1844451.jpg

e0138627_185880.jpg

e0138627_1854642.jpg
左:栗田宏「窓」  右:蓮池もも「聖域」
(w)
[PR]
by niigata-eya | 2012-02-13 16:50
どっぺり坂を上ってきたwillowさんが、砂丘館のホームページに、昨年冬の催しをアップしてくれました。

e0138627_1745593.jpg

寒波襲来で訪れる人のまれな砂丘館の、ひっそりした展示室では、佐藤公平さんの「めぐるひ」が静かに、人知れず、燃えています。(o)
e0138627_1713181.jpg

壁の絵は片山健「船を浮かべる」
[PR]
by niigata-eya | 2012-01-29 17:07