食べもの、飲みもの、着もの、履(はき)ものという言葉があります。

「みるもの」は「見るもの」。

私たちの周囲は「見えるもの」でできています。「見えるもの」は、それだけでは、まだ「みるもの」ではありません。花を見、何かを感じた時、花は「みるもの」になります。
感じが「いい感じ」なら、それは「いいみるもの」。(「いい」は「きれい」「ここちよい」「おもしろい」という以上の意味を含んでいます。)
「美術」とは「いい見るもの」 となるべく、人の作る「みるもの」のこと。
「いいみるもの」には、場所を「よいところ」 にする力があります。(「よい」は「調和している」と「合っている」「いい雰囲気だ」という以上の意味を含んでいます。)

いい「みるもの」とよい「ところ」。それらを「いい」と感じる 「わたし」が歩いたレポートです。
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# by niigata-eya | 2017-06-14 21:51
6/2-10
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ひるの光のしたで。
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外からも絵が見えるように、今回から入口が左側に変わりました。
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顔を近づけると、絵の中のドラマが感じ取れます。
一部の作品はガラスを隔てずにご覧いただけるようにしました。
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6/3(土)ギャラリートーク
左 吉田淳治さん
右 大倉。手に持っているのは、ジャケットの絵を依頼され、水彩画を再開するきっかけになったHAKASE-SUNのアルバム。
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トークでは、いくつかの水彩画資料を例に、特徴を解説。ご参加の方には、古賀春江「水絵の象徴性に就て」(「みづゑ」大正九年八月)から引用したテキストなどをお配りしました。
吉田さんには、描きたいイメージや制作のエピソード(水彩画の制作を400m走に例えたり)をお話しいただきましたが、言葉がシンプルで、はっきりしていたのが印象的でした。文章もいいです!
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おまけ
HAKASE-SUN(左)と吉田淳治さんにサインをしていただきました。
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トークのあとは、こんぴら通り・吉川酒店さん(写真左 後ろ姿)と共同で日本酒の会を企画。本展覧会に合わせ、吉川さん厳選の四銘柄を聞き酒し、作家とお客様のよき交流の場となりました。
今回は、宮崎、愛媛、東京、神奈川など遠来のお客様に多数ご来場いただきました。絵をたのしんでいる時、人と絵の間に特別な空気感がうまれます。絵をたのしむ人々の姿もまた美しい絵になっていました。(I)



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# by niigata-eya | 2017-06-08 20:14 | 今月の土壁
5/22〜30
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「佐渡の人形芝居より 文弥頭」1996
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佐渡の人形芝居より
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「けしからん顔」
作品を実際に見る前に、リストでタイトルを見て気になっていた作品です。
これらの人形について興味が湧いてきます。
関連書籍を会場で閲覧できるよう、小林さんから送ってもらいました。
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左「野崎刀刀(なぎなた)」下久知 2003
右「子供歌舞伎」両津・片野尾 1996
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「下久知(しもくじ)八幡祭り 花笠」部分 2004年制作/2016年刷り
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右「雑太の豆まき」沢根 2012
左「子供のやわらぎ」相川小児童 2008年制作/2017年刷り
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小林寿一郎さん
平日は、学校で美術を教えてらっしゃるので不在ですが、5/27(土)28(日)に在廊予定です。
地域では、こどもたちに伝統芸能を教える活動もなさっています。

佐渡では、2000年からはんが甲子園が開催されているそう。
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「提灯行列 相川・善知鳥(うとう)神社にて」2013
躍動感、祭りの活気が伝わってきます。
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「つぶろさし」羽茂・村山 2003年制作/2017年刷り
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「薪能舞台」両津・椎崎 2013
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左「西三川景観」真野・笹川集落2014
右「宿根木の屋並み」小木 2013
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木口木版「野崎刀刀(トウトウ)」下久知
2005年制作/2017年刷り
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左「薪能」1991
右「1月3日前浜の胴押し」月布施 2010
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「外海府の小獅子舞」北田野浦 2010


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# by niigata-eya | 2017-05-23 16:12
5/12-20
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「雲水」時代を経て、「風土記」から「新・風土記」へ。
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部品同士、さぞ思いがけない出会いだろう。
それぞれに道具として働いた時間もあり、いろんな経験を積んできたはず。
裏方だった部品も表舞台に立って、あらたな一生がスタートしている。
新しい居場所に流れ着いて、どのような気持ちだろうか。
「ブリキの太鼓」「モーターサイクルダイアリーズ」など、映画から着想を得たものも。
ガラスの向こうに、なんとチャップリンが生きている!
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2012年〜14年の「斧斤・伝」「斧斤・外伝」シリーズ。
「新・風土記」と一緒に構成した今回、際立つものはなんだろう。
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2006年
2009年
2011年
田中正弘ホームページ




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# by niigata-eya | 2017-05-18 19:36 | 今月の土壁
5/2-10
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「浦浜の老漁師」
1971年(昭和46年)旧巻町浦浜
浦浜で老漁師に出会った。(語り 斉藤文夫/聞き手 ブリコール
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海の村は、旧巻町 浦浜。
日本海に面する、角田山麓の海辺の村。
1955年に旧巻町に編入され、現在は新潟市西蒲区五ケ浜と呼ばれる。

定置網やタコ漁、出稼ぎ、塩づくり等で生計をたてたが、
昭和から平成にかけ過疎・高齢化が加速。
漁業は行われなくなり、学校も閉鎖。
今は茅葺屋根にトタンをかけた古い民家がぽつりぽつりと建つ。
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「カイを持つ船頭」
昭和40年代 旧巻町浦浜
浦浜の定置網漁は数人で漕ぐ船で沖に出る。老船頭がカイで舵をとる。

ほかに、日蓮と縁のある創建700年の寺院・角田山妙光寺や地域に残る御判行列の記録、小学校の入学式、網の修復をする漁師の写真等。
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「豆腐の配達をする娘」
1971年(昭和46年)旧巻町浦浜
浦浜の唯一の商店「浜の屋」。娘さんがナベに入れた豆腐を配達しに行っていた。

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一方、カラー写真は、山の村。
三条市の東端、福島県に接する旧下田村に流れる五十嵐川(信濃川の支流)、
その上流に2つの集落「大江と大谷」があった。
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左「山菜とり」1977年(昭和52年)5月 大江
中央「川に飛び込む子供たち」1978年8月 大谷
右奥「谷間の家」1977年 大江
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「花を供える人」1978年8月 大江 
土葬されたお墓に花を供え、手を合わせる女性。
埋葬された人はゆっくり土に還って行く。
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左端「生徒一人の冬期分校」1977年(昭和52年2月)大江

昭和42年にダム建設計画が持ち上がり、村は移転補償条件を受け入れた。
昭和54(1979)年に全46戸が山を下り廃村。
現在は両集落のいずれの場所も、ダム湖「ひめさゆり湖」に沈んでいる。
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左・海の村「浦浜海水浴場」昭和40年代
中央・山の村「ゼンマイ揉み」1978年(昭和53年)5月 大江
右 ・山の村「ウグイスが鳴く山の村」1974年(昭和49年)大江
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会話がはずむ展覧会でした。
連日賑わい、展示室の記録写真を撮れたのは、最終日の終了2時間前。
テーブルに置いているのは、作者がまとめたアルバムです。

出品作品の前後する時間や周辺の記録は、ブリコールさんの手で写真集にまとめられています。写真「集」と写真「展」とで、同じ場面でもコマが違うものがあります。
ブリコールさんは、写真展の29点を、より作者の存在感がないもの、直接写真と見る人がつながるようなコマを選び、時系列ではない順番で空間に配置しました。
作者の目とともに、そのような展示をつくる人の目を見るのも面白い展覧会でした。
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5月3日のトークイベントは、大変盛況でした。
中央:斉藤文夫さん 
左:聞き手をお願いしたブリコールの桾沢厚子さん

被写体の旧下田村大江・大谷集落へはバイクで通われたそうです。当時を振り返り、
「なんだって、(写真を撮るのが)面白くて仕方なかったんだて」
と、斉藤さん。独特の語り口から引き出される笑いもあり、会場は終始和やかでした。
現在、ブリコールさんは、斉藤さんの地元西蒲区に通い、親交を深めています。作品と作者を切り離して考えてきた大倉は、この関係性をとても新鮮に映ると話していました。
(I)

写真集はひきつづき新潟絵屋で取扱っております。
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2017.4.29
昭和の日に刊行された新作写真集
2000円
編集 Bricole (ブリコール)
4枚綴のポストカードもあります















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# by niigata-eya | 2017-05-10 22:01 | 今月の土壁